2018年6月22日金曜日

cipher でファイルを完全消去しても小さいファイルが復元できてしまう件


cipher /w:<ドライブ名> でファイルを完全した後、EaseUS Data Recovery でリストアしたら、小さなファイルが復元可能なことに気が付きました。

原因がどうしても分からず。もしかしてメモリに残っていて、それを元にリカバリする?Windows を再起動してもリカバリできてしまうので該当せず。

色々悩みましたが、ついに理由は分かりました。MFT(Master File Table)が関連していました。

理由はこちらです。
cipher でファイルを完全消去しても 1000バイト程度のファイルが復元できる理由


cipher /w 以外にも sdelete ツールや CCCleaner でファイルを消去することが可能です。調査した結果 CCleanerが優れている点があることが分かりました。
削除したファイルを完全消去する(ゴミ箱からも削除)

sdelete は古くからある Windowsのツールです。sysinternal社が開発しました。cipherと比較して sdelete は回数を指定できるのがメリットの一つです。


cipher コマンドのオプションはこちら。本来は暗号関連のコマンドですが、/w によりファイルの削除が可能です。/wを指定すると他のオプションはすべて無効になりますね。
ファイルを完全に消去するする cipher コマンドオプション